top of page

こんにちは!

 

 皆さんが、身近で手に入れることが出来る食材を楽しみながら、時には慌ただしく時には穏やかに毎日を過ごせていることを願っています。

 

 Wafuを通して、私の個人的な小さな行動を共有していきたいと願い発信します。

 あまり勉強が出来るタイプの生き物ではないため、何かを発明したり作り上げたりする器量はなく、スマートに表現出来ないことが理由でずっと迷ってきました。

脳みその少なさをひけらかすようで、ものすごく恥ずかしいけれど、半世紀を生きて人生の折り返し地点を過ぎたのを機に、これからは命を受けたことへの感謝を込めて再度、歩き出してみます。

 

 ずいぶん前に、若さの勢いでもって、携帯電話もない時代のシドニーからアイルランドまでを半年ほどを費やしバックパックを背負った旅をしたことがあります。

 

 生まれ育った日本と移住してからのオーストラリア、シドニーにおいての日々の暮らしの中には、災害時等の支障を除き、蛇口からの水を飲み、トイレの使用後にボタンを押すだけで汚物が流れ去っていくことは当たり前で、意識をしなければ有難みを感じることはありません。

 しかしながら、最近、これは当たり前の事ではないと二十歳を過ぎたばかりの私が五感で感じ取っていた記憶が蘇りつつあります。

 

 便利が当たり前と思う毎日が当たり前ではないと知るきっかけを、感受性が高い年齢で受けたためでしょうか、自分なりに可能な行動を諦めたくない思いが蘇りつつも、迷い悩んできました。

 

 世界の中では、蛇口から安全に飲める地域も、使用後に汚物が消える魔法のようなインフラが整った場所も多くはないことを改めて思い出しました。

 35年たった今もまた、紛争や世界の貧困地域の多さに変わりはありません。

 それどころか、貧富の差は大きくなっているかもしれません。先進国と呼ばれる地域で消費される日々の便利物の残骸であるプラスチックを始めとする廃棄物が海に流れ、風で飛ばされて多くの人々が苦悩し、かつ生態圏を乱しています。

わかっていることなのに、私自身は眺めているだけ、誰かが何かをしてくれないかと待っているだけなのです。 

 

 

 健康的な昔ながらの日本食には、水が不可欠です。綺麗な水で食材を丁寧に洗って清潔に保ち、雑味無くいただく。

 清潔な水を使ってこそおいしく仕上がる出汁の味が、便利な魔法の粉や液体が出回るようになって、意識する機会が減ってしまっています。便利に文句を言いたくはありませんが、やっぱり原材料のことも気にかけて、食材自体の有難みは忘れないようにしていたいな~と思うのです。

 

 日本食は世界に誇れるものだと信じていたいわけですが、美しく見せるために無駄にされることも多い食材や、いつでも食べたいときに安く手に入れるために購入してしまう発展途上国からの輸入品。たしかに、外貨を必要とする国々にとっては、それも重要なことの一つですが、適正な価格で購入しているかを熟考することなく、安い商品を選びがちな私たちは、その問題を見失う傾向が強いのです。少し前に、コミュニティーガーデン敷地内のコーヒーの木になるフレッシュな実を分けていただいて、自分で一から加工してて飲んだことがあるのですが、一杯のコーヒーが口に入るまでの全行程を知ることも大切だと感じました。失敗体験も共有して笑って、その食材に口にする機会に笑って頂けたら素敵かも。

 

 コロナ禍のロックダウンの間に、母と父が天国への階段を駆け上がり、子供の頃の両親との時間を思い起こす中で、この便利な暮らしに甘んずることなく次の世代に美しい地球を残す一端に参加していたいと改めて思います。戦争下での苦しみと悲しみをあまり口にしなかった父でしたが、戦争とは何なのかを知りたかった幼少時に父を質問攻めにして、つらい思い出に涙しながら話してもらった記憶が一度だけあります。

 今のこの瞬間にも、世界のあちらこちらで戦争は起きています。人々の、少しでも裕福になりたい、充分な物資を手に入れたいという欲望が発端ですが、人の命を奪うという戦争の先に幸福があるという考えに共感したくはありません。

 

 そして気象異常に起因する山火事、干ばつ、洪水、温度の急激な変化などに伴い、世界的規模において食料調達は難しくなり奪い合いは、より広がる傾向です。

 

 技術開発による増産や供給安定は確実に重要です。

 けれど、それだけに頼っていいの? 自分でも出来ることをしなきゃいけないのにと心では叫び続けてきました。

 一人でも多くの人々が、毎日の生活の中で無駄をなくすといったことも実践出来たなら、もっともっと人にも地球にもやさしい生活へつながる近道になることは周知でありながらも、自分の力の小ささに諦めてしまいがちですよね。

 人々の意識と気配り、知識を基に導かれた知恵を毎日の生活で共有することに、僅かの追加出費も派生しないことがわかっているのに、一歩を進めることは簡単ではありませんし、立ち上がり歩み続けるには勇気がいるから億劫です。

 

 10年ほど前にひょんなことから、若いころに感じた体感を通して知った事を思い起こさせる出来事がありましたが、周囲の雑音に耐えられるだけの強固なメンタルを持っていなかったため、迷い悩んで時間ばかりが過ぎてしまいました。

 微力すぎる自分に理由をつけて、誰かが動くことを待って諦めてしまう日々を過ごしてきたことを反省し、たとえ微力であっても、もう一度、私が出来ることとやり方で、ちょこっと立ち上がってみます。

 

 たとえば、見た目の悪い不ぞろいの人参を農家さんが安心して農業を営める価格で購入して大切においしくいただくことや、しなってしまうまで冷蔵庫の片隅に放置された葱の再生を試みるなどの小さいことなどの発信の繰り返し、小さな出来事を改めて共有しながら再確認するなどなど。

 世界中の人々が、頂く食材を大切にする小さな心配りの重複情報の発信に参加することには、お財布の中が空っぽになる負担が生じないので、食材の力を共有しましょう。気が向いたら立ち寄っていって下さい。

 

 人々の命を直接的に守る医療技術やインフラ整備など、優先すべき課題とそこに派生し必要とされる労力と経費もまた減らすべきではないはずですが、私には敷居が高すぎます。様々な観点からみても、食材の増産にお金をかける前に、意識を高めることで無駄を出さないことから始めてみることに追加出費はないので、やってみますね。

 生産のサイクルを減らすことは、土壌への負担を大きくすることも避けられます。

 大地にも休憩があってこそ、微生物たちの力で蘇るきっかけも生まれます。

人間の便利以上に大切な、声を上げない命の持つそれぞれのサイクルもまた重要だと、家庭菜園と地元の農家さんとの関りで土に触れるようになって実感出来るようにもなったので、私でも出来るやり方を共有しながら、皆さんの素敵なやり方も知る機会のきっかけにしたいと思っています。

 

 

 民間人が宇宙から地球を見ることや、地球の反対に住む人と顔を見ながら話すような便利な時代の到来は、いろいろな情報を共有しやすくなり、その反面、表面的な情報をうのみにするために人々が皆忙しくなり過ぎたのかもしれません。

 

 この時代だからこそ、踏み倒してしまった足元の雑草の命を感じ、眺めて熟考してみる穏やかな時間があっても良いと思うこの頃です。

ましてや、それが口に入れても安全で薬草にでもなったら、幸運ですよね!

子供の頃に、路地裏の通学路で目にした草木や虫たちを見て触れた時の思いを、これからも大切にしていけますように。

 

 

 人様からありがとうの言葉をいただけるのはご飯づくりくらいの私です。

 知識を増やしながら、多民族国家由来の豊富な世界の食材が手に入るシドニー暮らしの利点を生かし、食材を大切に扱いオーストラリア大陸にものすごく長く根付き守り続ける先住民の知恵も紹介しながら、不便が残っていた、ちょっと前の日本の家庭料理もどきを紹介していきます。

 

 今の私に出来ることは、Wafuというとても小さな私の世界で関わる人々との体験と人々から得る知恵を共有し、食材の秘密を探りながら、時には深堀をして、ありきたりの食材の持つ魅力を改めて発信することだと考えています。

 

 

 

 なにぶん、英語の勉強を真面目にはしていませんし、専門分野の方にお願いしていくことを過去に試みましたが、我の強さが邪魔をするようでチームを組んで進んでいくことが苦手です。このブログを含む発信内容をご理解いただくためには、想像力を最大に働かせて解読しながら参考にしていただく必要があります。その過程で生じる不可欠な脳内活性を副産物と受け止めていただき、気に入ったレシピに挑戦し、おいしくできた時には周囲の方々と共有していただけたら嬉しいです。            

                                  

 医療関係への貢献、野生動物、環境と災害などへの救援活動などに役に立ちたい思いはありますが、その方面への関りは出来る範囲でのボランティア参加と少額ながらの寄付で参加していきますので、ご理解ください。

 出来る限り、専門機関の文献からの最新情報の合わせてレシピの更新をしていきますが、医療技術の進歩は目覚ましく対応が間に合わないことも多いです。特に病気療養の応援食は、Wafuを通して関わる方の担当医からの除去食指導に合わせたレシピ対応をしています。住む土地が異なれば収穫物も同じではありませんし、人それぞれに好みや体調、気分はそれぞれで、必ずしも同じ食事療法とならないこともありますので、参考程度にお楽しみください。

                                                  友佳子

bottom of page